
こんにちは!あぐぱぱです!
料理を作れば必ず生ごみが出てしまいますよね。特に子供が小さいと、レトルトじゃなくてちゃんとした食材から調理したご飯を食べさせたくて、たくさんの生ごみが出てしまいます。
そんな生ごみをただ捨てるだけじゃなくて、植物を育てるための堆肥(たいひ)に変えることができるダンボールコンポストをご存じでしょうか。
家庭から出るゴミを減らす事ができるダンボールコンポストは、夏休みの自由研究にもおすすめです。
この記事では、2児の子育てをしながら農業指導員として、農家さんの農業支援を行い、地域農業を元気にする活動をしている私あぐぱぱが、ダンボールコンポストがどんなものなのか、その使いこなし方などを含め分かりやすく解説します。

そもそもコンポストとは?
コンポストとは英語で堆肥を意味するCompostからの言葉です。一般的には落ち葉や枯れ草、野菜くずなどの植物残渣を、微生物の働きで分解、発酵させて作られた堆肥のこと指します。
ダンボールコンポストの作り方
材料

静岡県富士市HP ダンボールコンポストの作り方から引用
- 本体用ダンボール(25リットル~30リットル程度、2重のものが望ましい)
- 二重底用ダンボール
- 蓋用ダンボール(本体に合うように作る。なくてもできるが、あったほうが良い)
- 洗濯ネット(基材が出ないような細かい目で、基材が入る大きさ)
- 新聞紙(2日分くらい)
- 網目状の台(すのこなど)
- 防虫ネット(バスタオルで代用可)
- ひも(防虫ネットの固定用)
- 基材(ピートモス15リットル、くん炭10リットル(どちらもホームセンターで購入可能))
作り方
- 本体用ダンボールを組み立てて箱にし、隙間をガムテープでしっかりふさぎます。(虫の侵入を防ぐため。)
- 底を強化し、底が抜けるのを防ぐために本体の底に二重底用の段ボールを敷きます。
- 新聞紙で余分な水分を吸収するため、本体の底に新聞紙を敷きます。
- 水分調節・防虫のためダンボールで蓋を作ります。
- 基材を洗濯ネットに入れ、よく混ぜます。防虫のため洗濯ネットの口はしっかり閉めます。
- 基材を入れた洗濯ネットを組み立てて箱にした段ボールに入れます。
- 蓋をし、蓋の上から防虫ネットを被せてひもで固定します。
- 通気性の確保、底の保護のため網目状の台(すのこなど)の上に箱を置きます。床に直接置くと底の劣化が早くなるので注意しましょう。
ダンボールコンポストの使い方
生ごみの入れ方
まず最初に基材をよく混ぜ、ほぐします。
次に細かくした生ごみを入れ、よく混ぜましょう。1日に入れられる量は200グラム~500グラム(三角コーナー1杯ぶん)ぐらいです。
洗濯ネットの口をしっかり閉め、蓋、防虫ネットを被せて虫や雨水が入らないようにします。
生ごみの投入開始から3か月~6か月経過し、生ごみを分解しにくくなったら熟成して堆肥にさせます。
熟成の方法
ダンボールコンポストへの生ごみの投入を終了し、1週間毎日かき混ぜます。
その後、1週間に1回程度、500ミリリットル程度の水を入れ、かき混ぜます。
生ごみの形がなくなり、水を加えても温度の上昇がなければ熟成終了です。夏は1か月、冬は2か月程度で熟成して堆肥が出来上がります。
出来上がった堆肥の使い方
ダンボールから取り出して、花壇やプランターの土と混ぜることでふかふかの柔らかい土になります。
ダンボールコンポスト作りの注意点
虫がわかないようにフタをしよう
夏場にかけて虫の発生率が高くなります。まずはしっかり予防することが大切です。
湿気が多い時期になるとダニがわきやすくなります。 予防としては通気性をよくすることが一番ですダンボールコンポストを壁から離した位置に置いて、すのこなどで底の通気を確保しましょう。
また、生ごみに誘われてコバエなどがわく事があります。しっかり蓋と防虫ネットをかぶせて虫がコンポスト内に入らないようしましょう。
匂いが気になる
生肉や魚のワタなどを入れたときにツーンとくるにおい(アンモニア臭)が出ます。これらは動物性タンパク質を多く含んでいて、分解するときにアンモニアが発生するからです。どうしても気になる場合はこれらの投入を控えましょう。
カロリーの高いもの、米ぬかや廃食用油などを一度に大量に投入すると、一気に分解が進んで、急激な温度上昇とともににおい(活発臭)が出ることがあります。これは微生物が活発に活動して、たくさん呼吸するからで、熱があるからって異常ではありません。2〜3日で匂いはおさまります。
コンポスト作りに失敗しないコツ
雨が当たらず日当たりのいいところに置く
気温が低いとどうしても微生物の活動が鈍くなるので、分解が進みません。雨に濡れない場所で日当たりのいいところに置いておくと生ごみの分解が早まります。
ゴミは小さく切る
生ごみはできるかぎり細かく刻んでおきましょう。大きいと分解するまで時間がかかりますし、かき混ぜるのも一苦労です。小さければ小さいほど分解は早くなります。
生ごみは水気をしっかりきる
水分が多すぎるとダンボールが水気でダンボールが柔らかくなってしまうことがありますので、水気はしっかり切りましょう。
入れない方がいい生ごみ
- 卵の殻や骨、貝殻など
- たけのこ・たまねぎ・とうもろこしの皮
- 梅干しやかぼちゃの種など
上記のものは分解するのに非常に時間がかかりますのでダンボールコンポストには入れないようにしましょう。
入れた方が良いもの
ツナ缶
ツナ缶油は排水口に流すと環境に負荷がかかります。生ごみの分解も早まるから、ぜひ入れてみましょう。
コーヒー殻・お茶殻
脱臭効果があるので、別容器に保管してにおいが気になるときに入れてみましょう。みかんの皮なども効果的。
鉛筆の削りカス
水分が多くなってきたときに、おかくずを入れれば調整できます。鉛筆の削りカスでも代用できるので、子供にも残しておくように言っておきましょう。
ダンボールコンポストでSDGsに取り組もう!
今回はダンボールコンポストについて詳しく解説しました。
生ごみはそのまま捨てるとただのゴミですがそれを活かして土に還していく事は、自然の循環に逆らわないエコな活動と言えます。
ダンボールコンポストはSDGsの12番目の目標の「つくる責任、つかう責任」の手伝いをしてくれる不思議な道具です。
ご家庭で簡単にできる「ダンボールコンポスト」いますぐ、始めてみましょう!
以上あぐぱぱでした!

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